設計取水口における渦防止のための被り水深

この記事は、取水口における渦防止のための被り水深を提案している以下の論文の提案式（ft系）を、ｍ系に直したものを記載している。

Vortices at intakes by J. L. Gordon (Water Power April 1970)

Gordonは、論文の中で、取水口における渦防止のための必要被り水深として以下の式を提案している。

$\begin{align} &S=C\cdot V\cdot d^{1/2} \\ &C=0.3 \text{: for a symmetrical approch flow}\\ &C=0.4 \text{: for a lateral approch flow} \end{align}$

$\begin{align} & S & &\text{submergence (ft)} \\ & C & &\text{coefficient} \\ & V & &\text{velocity at gate (ft/s)} \\ & d & &\text{height of gate (ft)} \end{align}$

上式は、長さの単位は feet となっているため、使いやすいように、これを m 系に書き直す。

$1 foot = 0.3048 m$ であることを考慮し、ダッシュがついた記号を m 系とすれば、以下が成り立つ。

$\begin{gather} \cfrac{S'}{0.3048}=C\cdot \cfrac{V'}{0.3048}\cdot \left(\cfrac{d'}{0.3048}\right)^{1/2} \\ S'=(C\times 1.8113)\cdot V'\cdot d'{}^{1/2} \end{gather}$

上式で、 $C$ は feet 系のままであるため、m 系を示すダッシュをとり、係数を計算すれば、以下の通りとなる。

$\begin{align} &S=0.543\cdot V\cdot d^{1/2} & & \text{: for a symmetrical approch flow}\\ &S=0.725\cdot V\cdot d^{1/2} & & \text{: for a lateral approch flow} \end{align}$